- 移動地点:熊本(八代)~鹿児島(垂水)
- 走行距離 :190km
- 寝床:道端の東屋(☆☆☆)
以下日記
2018年9月14日
夢を見た
自分は文化祭の劇を客席から見ているような構図
そうこうしているとサークルの日本縦断達成者が幼稚園の学芸会で使うような魚を模した紙のお面を額に着け「おしゃかな~(魚)おしゃかな~(魚)♪」と歌い踊りながら次々と裾野から現れてきた
そいつらを一人一人ぶん殴る、そんな夢を見た
悪夢やん
自分の限界が近いことを悟る
しばらく走っていると自転車を押して歩いている人を見かける
何かしらメカトラを起こしたのかと思い声をかける
どうやらパンクをしてしまったようでこれから輪行するために駅まで向かっているとのこと
タイヤサイズが合わなかったので自分が持っている替えのチューブも使えず
話しているとその人は同い年の大学生であることが発覚
しかも1年前に自分の高校時代の友人と日本縦断を達成していたことを知る
世間って狭いなあ
お互いの健闘を祈り再出発
ひたすら坂を上り続ける
途中で見かけた棚田がきれい
これぞ日本の原風景
景色を眺めながら一息ついているとアルティメット熊本弁のおばあちゃんに話しかけられる
今回は秋田の時とは違いホームなので完璧に聞き取れた
無限に続くかと思われたのぼりも終え鹿児島に突入
下り坂が縦断最後の県への訪問を歓迎してくれた
しばらく下りコンビニで休憩
しっかりと休息を挟んで再出発……したが激烈な眠気に襲われ少し先のファミマで休憩
自分でもびっくりしたがそのまま駐車場で30分ほど寝落ちする
再復活してから出発
また登り坂 死
なんやかんやで峠ゾーンを終え下りはじめる
鹿児島空港を通り過ぎたあたりにあったらぱしゃというラーメン屋に入る
旨い 疲れているからか異常に旨い
ついに霧島市街へと出る
めっちゃ都会ですやん
ファミマで休憩していると奥のほうで地元民おばちゃんずの会話が聞こえてきた
おそらくコーヒーに砂糖を入れるかブラックのままかを聞いていたと思われるが、イントネーションが
「ブラックのまま?」
→ → ↑ ↓ ↑↓
となっていた
熊本までは完全に聞き取れていたのに
九州人としての誇りを粉々に砕かれてしまう
海沿いを走っていると遠くで桜島が煙をモクモクとはいていた
我慢できず海に飛びこむ
そしてポケットにケータイと財布を入れていたことを思い出し慌てて陸に上がるのであった
その後もこぎ続け道の駅たるみずに到着
そこにはクソ長い足湯があった
奥の桜島も相まって綺麗に映えた景色が広がっていた
足湯につかりなが夜に入れそうな温泉を調べる
どうやマサカリ温泉なるものがあるみたいなのでそこに向かうことにする
道の駅たるみずから出発しひた走る
海に沈んでいくオレンジ色の夕日がとても綺麗に見えた
明日で日本縦断が終わる
そういえば初日もこんな綺麗な夕日の中北海道を走ったなと思いだして猛烈な喪失感に襲われる
今更になって自分が贅沢な時間を過ごしていることに気づき「まだ終わるな、まだ終わるな」とつぶやきながらペダルを回す
なんとかマサカリの湯に到着
どう見ても廃墟っぽい景観
しかし裏手に進む道を行くと温泉があった
調べたときの営業時間は8時までであったが新しく張り出されていた紙には7時までと変更されていた
この時点で6時45分
受付に人もおらず詰む
やっぱ縦断ってクソだわ
のろのろと進んでセブンで休憩&買い物
ちょうど向かいの道にいい感じの東屋を見つけ寝床にする
350mlのストロングな酒を買い睡眠導入に勤しむ
変に耐性ついたせいで体が熱くなるだけで不快度が増した
とりあえず服を着替える
そうこうしていると東屋のすぐ後ろに親子連れが現れ釣りを始める
なんで寝床のすぐ後ろでやるんやこんなん寝られんやんけ
でも寝る
それが日本縦断